小型レイアウトをバラしてジオラマを作る・その1(Z)

 再燃してすぐにやったことは、壁に掛かっていたレイアウトを外し、車両を乗せて走らせてみようという試みです。長い年月、しまったままになった機関車の動力部は油が固まりきって微動だにしませんでした。(T-T)/  そうであるなら、もっぱら走らすことを前提に作ったレイアウトはあまり意味がありません。だからと言って、バブルが崩壊した今、即まるごと作るのは経済的にきついものがあります。しかし、それでは再燃した熱の持って行きどころがありません。そこで思いついたのが、このレイアウトを素材として、ディスプレイ用のジオラマを作り込もうということです。まずダイソーで比較的大きなディスプレイケースを買って来ました。400円でした。(百均は貧乏制作者の味方です)

ケース内側のサイズをレイアウト上にマークし、電動ジグソーでガーっと切り抜きました。う〜ん、我ながら大胆な工作です。

 元のレイアウトから、樹木、丸木小屋、水タンク、柵、牛、馬、人間、などをひっぺがし、切り抜いたジオラマに移植します。サイズが小さいので高密度に配置でき、なかなか良い感じです。当時は稚拙だった仕上げ処理も、インターネットで最近の手法を調べ、もう少しましにしました。追加した処理は、レール・バラストに対する錆色。丸木小屋にスミ入れ。(ガンダムマーカーは良い!)川の水面処理。河原に石を足してリアルに。橋脚を付ける。ところどころに草を配置。…という感じです。


真上から見た図


正面左上から


正面右上から


裏面から向かって左はしの川部分・橋脚と大きめの石を追加し、水面の処理をしました。


囲いの中は馬です。


迫り来る機関車


正面左上からもう一枚。馬の柵に合わせてみました。


最後尾車両からのショット・木の密度が高いのでそれなりのムードが…。


いろんなものが見える一枚。切り出した丸太、給水塔、はたらく人びと。


左前方からローアングルで撮ってみました。


これが全体像です。

総評:元の材料が見どころが無く、しょうもないレイアウトだったのですが、周囲を切り捨て、凝縮したので、まあそれなりに見られる程度には出来たと思います。動力車のモーターが完全にダメになった故の蛮行で、怪我の功名というところです。ちゃんと走ってたらレイアウトを切ることもなかったでしょうから。